過去ログ - 【艦これ】「提督、榛名は……榛名は大丈夫ですよ」
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[saga]
2014/10/14(火) 16:02:24.24 ID:KgKqg9VtO
「っと、悪いな。気をつけていたつもりだが、小さくて見えてなかった」
衝撃でちょっとだけ顔が歪む。そんな私にからかい半分な口調で、目の前に立つ人物が言う。
初めて聞く声に、私は泣き濡れた顔のまま、その人物に視線を向けた。
「しかしまあ……結構歩き回ったが、艦娘を目にしたのは初めてだな」
目付きが提督より少し悪いくらいで、後は特徴らしい特徴も見当たらない。彼を呆然と見上げた私は、そんな場違いとも言える感想を抱く。
白を基調とした軍服に身を包んでいる事から、おそらく彼が、案内されていたと言う新任提督なんだろう。
「って、どこか痛むのか? ……よく見たら格好も酷いな。特殊な趣味でこんな服を着ていると言うなら別だが」
そんな彼だが、私が泣いている理由を違った方向に勘違いしたらしい。そういえば、先の戦闘で中破してたっけと今更ながらに思い出す。
「い、いえ……。だ、だいじょうぶ……です……」
勿論だが後半の軽口に反応している余裕はない。そも、この鎮守府に居る艦娘は提督のせいで、軒並み軍人に苦手意識と恐怖感を持っている。それは初期から居る私とて例外ではない。
目前の人物から視線を感じるだけで、私の身は竦む。いつもは気丈に振る舞っているが、今回ばかりは何もかもタイミングが悪い。
軍人に弱味など見せたくないが、震え出した身体を止める事は出来ず、私は身を包むには少々心許ない衣服を掻き寄せ、身体を抱くようにして縮こまる。
「…………」
彼が近づいてきたのか、私を影が差す。
「ひっ……!」
次に視界の端で捉えたのは、片膝を地面に着く体勢になる彼の姿。一体、何をされるのか理解できず、私は露骨に怯え、更に強く自分の身体を抱き締めると目を瞑った。
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