過去ログ - 【艦これ】「提督、榛名は……榛名は大丈夫ですよ」
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[saga]
2014/11/01(土) 16:37:43.76 ID:tJ4UBuT3O
闇の帳が降りた洋上。そこで一人、彼女は佇む。
五十鈴から借りた最新鋭の電探とソナーは敵の位置を正確に榛名に伝えている。
「妖精さん、迷惑をかけると思いますが、お付き合い宜しくお願いしますね」
自身の艤装の応急修理や砲弾の装填をする役割を持つ妖精達に優しく語りかける。
身を置く場所は明らかの死地。にも関わらず、彼らの表情は頼もしげだった。
「では、いきますよ。目標、12時の方向に距離15000! 第一斉射、撃てえっ!」
主砲の発射音が周囲に轟く。幾ら敵が高速で動くとは言え、戦艦クラスの主砲でもない限り、榛名の装甲に傷をつけるのは難しい。
ならば、雷撃可能の射程に入るまでに、極力このまま砲台となって数を減らすのが得策だろう。
「続けていきます! 第二斉射、始め!」
詰められた距離、敵の速度を鑑みて主砲の仰角を微調整。榛名の掛け声と共に、再び放たれる主砲。次いで、電探に伝わる敵の熱源の幾つかの消失。
だが、それだけだ。相変わらず、敵の攻勢は止まらない。
「第三斉射、ってえー! このまま更に一回撃ちます。その後、兵装の一つを46p砲に換装してください」
夜戦において、基本的に艦は目視で敵を視認しなければならず、頼りとなる明かりもない海では、どうしても敵に接近する必要がある。
それ故に、駆逐艦と言えども至近距離から放たれる必殺の雷撃は、避ける事が難しい上にその威力は測り知れない。
「重い、ですね。長門さんはこんなの二つ抱えて戦ってたんですか……」
妖精達の迅速な行動によって、換装が終わる。外した装備は仕方なく海中に捨てた。
46p砲は金剛型に適応する主砲ではないが故に、重心が傾く。だが、これから戦うであろう戦艦級を相手にするなら、これほど心強い兵装もない。
「さて、踏ん張りどころ、です。せめて夜明けまでは耐えてみせます!」
気合いを入れ直し、水面を蹴る。
自身をその場に固定し、動きからのブレをなくして命中精度を上げる砲台射撃は、敵の位置を正確に把握している場合なら、強力無比となる。
しかし、それはあくまでも敵の射程がこちらの射程より短い場合に限る。
敵の射程に入ってしまえば、固定砲台はただの的でしかない。故に、榛名は水上を駆ける。
直後、先程まで榛名が居た場所に大きな水柱が上がった。
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