過去ログ - 【艦これ】「提督、榛名は……榛名は大丈夫ですよ」
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[saga]
2014/11/01(土) 16:38:32.46 ID:tJ4UBuT3O
「やはり、旗艦が生きていますか……」
背後で立ち上る水柱を一瞥。それが一つの時点で、どう見てもそれは統制雷撃の証と言っていい。つまり、雷撃の指示を出した艦が居るという事に他ならない。
「敵主力の到着まで、主砲は前の二基のみを使用します」
水上を全速力で駆け抜けながら、指示を飛ばす。まだ前哨戦が始まったばかり。限られた弾薬も無駄には出来ない。
榛名の指示に後ろの砲門を担当する妖精達が、副砲と機銃を担当する妖精達のバックアップに回る。
「これより反航戦に入ります。ですが、私が指示を出すまで戦闘には入らないでください。牽制射撃もやめてください」
お互いに向かい合う形。急速に距離は縮まっていく。先程の統制雷撃の事を考えると、敵は確実に榛名を捉えている。
「避ける事に専念すれば、これくらい……!」
幾つもあがる水柱の余波を躱しつつ進むこと時間にして丁度一分。敵の先遣部隊である十数隻の駆逐艦と榛名がすれ違う。
だが、榛名は反転しない。そのまま電探の指し示す、敵の反応が一番大きい方へひたすら駆ける。
「……戻ってきますか。好都合ですね」
駆逐艦ごときならば、別に抜かれても問題はない。榛名が主力を足止めする限り、その程度の戦力では鎮守府近海で防衛され、呆気なく散るだけだろう。
勿論、それは敵も分かっている。本陣を叩くのに戦力を分断させる行為は愚の骨頂であると。
故に榛名をここで数の暴力で葬り、その士気をもってして鎮守府に大挙として攻める。それが敵の立てた計画。
「前方に二部隊。重巡が6、軽巡が4、雷巡が2ですか。ここまでなら抜かれても大丈夫そうですが……」
前の部隊の詳細を読み取りつつ、少し考える。後ろからは反転して榛名に迫る駆逐部隊。ここで戦えば、確実に挟撃される。
だが、敵の主力と思わしき部隊はまだ遠い。それにここも無視してしまうと、この軍勢に背後を取られる事になる。
「考えるまでもない事でしたか」
走る速度を徐々に落とす。敵が速度を緩めない限りはどうせすれ違うのだから、こちらが足を止めても変わりはしない。
最も、止まってしまうと回避すら出来ないので、最低限の速度を保ちつつジグザグに走る事で、雷撃を躱してはいるが。
「榛名、全力で! 参ります!」
榛名の意図を汲み取ったか、出番を待ちかねていた主砲と副砲がその鎌首をもたげる。
「主砲! 副砲! ってえー!」
敵とすれ違う瞬間、足を止める。無理のない減速を先にしていた為に、慣性も少ない。つまり、照準の際のブレも少ない。
狙いをつけて放たれた砲弾は、敵部隊に吸い込まれ、炸裂した。
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