過去ログ - タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ
↓
1-
覧
板
20
46
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2014/09/29(月) 23:22:12.19 ID:ubZ1SaZZo
>>18
田舎にある主人公の実家近くの森の奥、昔から誰も立ち寄らない廃墟となっている大きなレンガ屋敷に、彼は友たちグループと肝試しに行った。
みんなで和気あいあい、無人となり経過した年月の割に保存状態のよかった屋敷の部屋部屋を、ドアというドアを開けて探索する。
探索中、彼らがなんのけなしにとある部屋で扉を開けると、そこに一面粘土質の壁を見た。
中に入れないだけならまだしも、扉の先にあるべき部屋そのものがない。元からあった壁に、わざわざ苦労して扉を貼り付けたような雰囲気だった。
みんな最初はそれを盛んに不思議がったけれど、何も変わったことがないとはっきりすると、主人公ただ一人を除いて興味を自然と失っていった。
けれど、その扉への興味の尽きなかった主人公は、特別な成果もなく解散の流れになったあと、その扉の元に戻る。
そして扉を開ける。何もない。
でもそれでも気になって、それから何週間ものあいだ、暇を見つけてはそこを訪れ、その扉を開けることを偏執的に繰り返す主人公。
やがて流石に彼も諦めかけた頃である。いつもの通り扉を開けた先には、暗闇が広がっていた。
何かある。彼はさも当然のように中に入ってゆく。
ドキドキして彼が闇を抜けた先は、つい今しがた自分が入った扉のとりつけられた部屋だった。一周か何かして同じ場所に戻ってきたらしい。
だが、おかしなことに、振り向いけばまた見慣れた粘土質の壁がある。
狐につままれたような思いでその場で幾度か扉を開いては閉じてみたが、そこに壁があることに変わりはない。
主人公は手酷く騙されたように思って、彼はその屋敷を訪れることをきっぱりやめた。
しかし、日常に戻ってみると、自分の記憶と周囲の事実が微妙にしかし決定的に食い違っている。
それでも、どうしようもなかったから、彼は気味悪く思いながらも日常生活を続けた。
それから十年以上の時が過ぎ、彼は数々の不幸から多額の借金を背負うことになった。ありとあらゆる手段で金策をせねばならない。
ところが彼は、あの屋敷、あの扉の前に戻ってきていた。
この先にはやはり何かある。扉を何度もひらいてとじて、ひらいてとじてを繰り返す。そして――
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/389.00 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1411994536/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice