過去ログ - タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ
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922:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 02:21:30.35 ID:GuLor9MFO
>>359「破滅世界の羅針盤」

きっとこの世界は終わる。

大戦争が起こるのか、天変地異が起こるのか、それはわからない。

だが、確実に終わる。

私はそう望んでいた。

こんな世界、無くなってしまえと何度思ったことか。

そして、その日がきた。

しかし、戦争でも、天変地異でもなかった。

そこにいたのは、大きな剣を携えた大男だった。

その男は剣を地に突き刺し、何かを唱えていた。

すると、世界では不思議な事が次々と起こっていた。

大地が割れ、川が遡り、砂漠に雪が降った。

私が呆然としていると、男が私に気づいた。

「ん?なんだ、君か」

その声は姿からは想像できない優しい声で、私を知っているようだった。

「だ、誰?」

ようやく口から出した言葉に男は目を開けて驚いたようだった。

「誰って……君が呼んだんだろう?この神様をさ、世界を壊してほしいって」

神を名乗った男はそう言いながら剣をさらに深く突き刺した。

またも呆然としていると、男は懐から何かを取り出し、私に手渡した。

「……これは?」

「ん?崩壊を止める場所を示す羅針盤だよ?」

疑問を投げかけると、男は普通でしょう?と言いたげに答えた。

私が頭を悩ませていると、男はさらに続けた。

「君が望んだこの世界崩壊、もしも途中で止めたくなればその場所に行きなさい」

「……なぜ、私が止めるの?」

「さぁね、その場所に行けばわかるんじゃないかな?」

そう言い終わると、男は忽然と姿を消した。

私は、この釈然としない思いを消すために羅針盤の針が指す方向へと歩き出した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

これは、羅針盤に導かれる少女の見る世界。

少女は、その旅の果ての地で、何を見るのか?

果たして、世界は終わりを迎えるのか?

全世界同時未放送決定!


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