過去ログ - 穂乃果「あなただけの太陽」
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1: ◆cp6i/ggttw[saga]
2014/09/30(火) 03:42:59.13 ID:VWn8i3UI0

・ほののぞ
・ヤンヤン風味
・希キャラ崩壊注意

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2: ◆cp6i/ggttw[saga]
2014/09/30(火) 03:43:53.25 ID:VWn8i3UI0


カチッ… カチッ…


以下略



3: ◆cp6i/ggttw[saga]
2014/09/30(火) 03:45:01.98 ID:VWn8i3UI0

時計の短針と長針とがそれぞれ6と12の数字を指す頃、
決まってあの人は帰ってくる
優しい笑顔と心地よい声と共に
それが待ち遠しくて待ち遠しくて落ち着かない私は、犬のように玄関で彼女の帰りを待っていた
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/30(火) 03:46:12.56 ID:YkCKyOj9o
まってた


5: ◆cp6i/ggttw[saga]
2014/09/30(火) 03:46:26.22 ID:VWn8i3UI0

「…まだかなぁ」




6: ◆cp6i/ggttw[saga]
2014/09/30(火) 03:47:16.46 ID:VWn8i3UI0

私がこの家に…彼女の下に来てからどれほどの日数が経ったのか
一週間を過ぎてから数えるのをやめてしまったけど、
彼女の制服が冬服から夏服になったのを見る限り、結構な時が過ぎているのが分かる
来たばかりの頃はテレビもたくさん私のことを報道していたけど
以下略



7: ◆cp6i/ggttw[saga]
2014/09/30(火) 03:47:57.70 ID:VWn8i3UI0

目を閉じて思い出すのは、この家に来たばかりの頃
彼女が怖くて仕方がなかったあの頃
手錠を外そうとしては怒られて、叫んで助けを求めようとしては怒られて
とにかく彼女に迷惑をかけてしまったあの頃
以下略



8: ◆cp6i/ggttw[saga]
2014/09/30(火) 03:48:48.57 ID:VWn8i3UI0

彼女の叱り方…というより躾け方は大抵同じだ
ごめんなさいと謝るまで、ずっと首を絞める…それだけ
勿論喋れる程度には力を緩めてくれるけど、
それでも自分の命はこの人が好きなように出来るんだって思うと凄く怖くて
以下略



9: ◆cp6i/ggttw[saga]
2014/09/30(火) 03:49:29.47 ID:VWn8i3UI0

ごめんなさいと言えば、彼女はそれまでの態度を一変させた
それまで怒りか性的な興奮かで赤くなった頬に涙を流して、手を放し
そして私を抱き締めて頭を撫でてくれた

以下略



10: ◆cp6i/ggttw[saga]
2014/09/30(火) 03:50:18.15 ID:VWn8i3UI0

「こんなこと、本当は私もやりたくないんだよ」
「ごめんね、苦しかったよね?」
「それでも、分かってくれて嬉しいよ」
そんな風に優しい言葉を掛けてくれる
以下略



11: ◆cp6i/ggttw[saga]
2014/09/30(火) 03:50:50.34 ID:VWn8i3UI0

彼女の温かい体が、正常な思考を私から奪って
彼女の優しい声が、異常な思考を私に吹き込んで
いつからだろうか、その瞬間を待ち望んでいる私がいた

以下略



12: ◆cp6i/ggttw[saga]
2014/09/30(火) 03:51:38.60 ID:VWn8i3UI0

飴と鞭…とはよく言うが、彼女がそれを自覚して使い分けているとしたら
動物を躾けるトレーナーなんかが向いてるんじゃないだろうか
…実際に、誘拐犯の帰りを待つ忠犬をつくったわけだし

以下略



13: ◆cp6i/ggttw[saga]
2014/09/30(火) 03:52:16.04 ID:VWn8i3UI0

異常なことは分かってる
正常じゃないことは分かってる
それでも、彼女に褒められることの喜びを知ってしまったから
それでも、彼女に叱られることの悲しみを知ってしまったから
以下略



14: ◆cp6i/ggttw[saga]
2014/09/30(火) 03:52:59.90 ID:VWn8i3UI0



私はこうして、彼女の可愛いペットでいるのだ

以下略



15: ◆cp6i/ggttw[saga]
2014/09/30(火) 03:53:48.33 ID:VWn8i3UI0

ガチャ、と扉が開いた
帰ってきた!彼女に飛び掛る私と、目を丸くしている彼女
こんな表情の彼女を見るのは初めてかもしれない
私がこの家で見たのは、優しい笑顔と悲しそうな泣き顔と、妖しく私を見つめる顔だけだから
以下略



16: ◆cp6i/ggttw[saga]
2014/09/30(火) 03:54:41.05 ID:VWn8i3UI0

「…待っててくれたの?」

「うん!おかえり、希ちゃん」

以下略



17: ◆cp6i/ggttw[saga]
2014/09/30(火) 03:55:20.75 ID:VWn8i3UI0

「首の跡、残っちゃったね」

「ん…」

以下略



18: ◆cp6i/ggttw[saga]
2014/09/30(火) 03:56:07.02 ID:VWn8i3UI0

「薬局で痣とか消せる薬あるから、買ってこよっか」

「…やだ」

以下略



19: ◆cp6i/ggttw[saga]
2014/09/30(火) 03:56:46.89 ID:VWn8i3UI0

「だって、希ちゃんがつけてくれたものだもん。消しちゃやだ」

希ちゃんがくれたものは、愛でも傷でもなんでも大切にしたいから
希ちゃんが消せっていうなら消すけど、出来れば残したいな?
以下略



20: ◆cp6i/ggttw[saga]
2014/09/30(火) 03:57:46.15 ID:VWn8i3UI0

ぽかんと口を開けて数秒、彼女の顔が真っ赤に染まる
あ、今の顔も初めて見たかも

「…あぁ、もう可愛いなぁ」
以下略



21: ◆cp6i/ggttw[saga]
2014/09/30(火) 03:59:02.10 ID:VWn8i3UI0

「穂乃果ちゃん」



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