過去ログ - やはり俺では青春学園ドラマは成立しない
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965: ◆TU4rb6vEM2[saga]
2015/06/03(水) 10:29:19.97 ID:8bIBxfm30


八幡「――――それで?」

陽乃「…………」



 二人に事実を聞かせたところで、俺の人格が直っていないことが判明するだけで大した痛手にならないぞ。

 仮に話の中に嘘を混じらせようとも、悪意のある改変ならまだいい。俺の目的は奉仕部を辞めさせられることにあるから、悪印象を受けるのはそこまで悪いことではない。

 問題なのは――――善意のある改変をされること。例えば俺が思いやりを持って葉山にアドバイスをし、後ろめたく思いながらもその方法を示して、善意から依頼解決に貢献した…………なんて鳥肌の立つような、実は俺が奉仕部に向いていると思われる内容だけは避けなくてはならない。

 善意ある改変こそ俺が最も危惧していること。そのことを悟らせないために俺は軽く挑発的な返事をする。



陽乃「なるほどね。二人に聞かせても大丈夫なんだ」



 ――――ッ! 読まれたのか!?

 いや駄目だ、表情に出すな!! 無表情は俺の得意分野だ。あくまで平静な態度を続けろ俺!!

 じっと互いを睨み続ける時間が続く。数分後、注文していたコーヒーとパフェが届いた。





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