5: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 22:53:17.14 ID:jLUW2A2y0
駐輪所に自転車を置き、だらだら歩く人波をスイスイ泳ぎつつ
昇降口の喧騒に飲まれていく
上履きをつっかけ、さて教室へと階段に足をかけると背中に衝撃を受けた
6: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 22:54:08.47 ID:jLUW2A2y0
八幡「っ!?っいってぇ…」
完全に油断していたから体がビクッて跳ねてしまった
誰だよ…いや俺にこんなことをしてくる奴は限られている
7: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 22:54:51.00 ID:jLUW2A2y0
由比ヶ浜「やっはろー!ヒッキー」
俺はオウとかヨウともとれる挨拶しながらついキョロキョロしてしまう
恥ずかしいから!そういうのさぁ!
8: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 22:55:29.50 ID:jLUW2A2y0
中身すっかすかな鞄だから大して痛くはなかったのだが
普段こんなことされないから咄嗟に上手く対応出来ない
周囲の隙をみて挨拶だけしてきたのだろう由比ヶ浜は
9: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 22:56:08.65 ID:jLUW2A2y0
その手首にはクリスマスに俺がプレゼントしたシュシュが揺れていた
プレゼントした側として身に着けてくれているのは
やや面映いものの素直に嬉しい、嬉しいのだが…
10: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 22:57:19.60 ID:jLUW2A2y0
三学期始業式から身に着けていたはずのその青いシュシュに
やたらと意識を持っていかれるようになったのはここ数日だと思う
どう扱われようと特に気にしないつもりでいたんだが、最近どうも事情が違ってきた
11: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 22:58:21.58 ID:jLUW2A2y0
そんな朝のなんてことない出来事は置いておくとして、今は授業中だ
完全に捨て教科の数IIの授業なのでどうしても気が散りがちである
時折出てくる無限や極限の文字に、中二エッセンスを嗅ぎ取りつつ
12: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 22:59:31.24 ID:jLUW2A2y0
(じーーーー)
八幡「っ!(きた……)」
温度を持った視線が浮ついた妄想から俺を現実に引き戻す
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/02(木) 22:59:37.60 ID:rFaWCGv8o
C
14: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 23:00:19.65 ID:jLUW2A2y0
いつもの敵対的なそれではないのはすぐにわかる
人肌に包まれるような心地よさでありながら無視するには鬱陶しい
そんな温度の視線だ…俺はそっと視線の先を盗み見る
15: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 23:01:16.65 ID:jLUW2A2y0
するとそこには決まって慌てて目を背ける由比ヶ浜がいる
本人はそっけなく背けているつもりなのだろうが
何がしかを意識しているのか、いつもよりだいぶわかり易い
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