62: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/03(金) 23:23:06.55 ID:VJlsYprb0
八幡「なんかもう俺は手伝うのは決定したものとして話が進んでいる…」
彼がいつものごとく場の流れに抗う姿勢を見せていた
なんだかんだ言って断らないくせに…
63: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/03(金) 23:24:28.80 ID:VJlsYprb0
平塚「フフ、いや荷物は重い上、数はないから一緒に担いで数回往復すれば終わりだ」
由比ヶ浜「あたしとゆきのんで…一緒に担ぐのは?」
平塚「ちょっと重すぎてキツイだろうな」
64: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/03(金) 23:25:29.69 ID:VJlsYprb0
八幡「いてて、引っ張んないで……腕取れちゃう、取れちゃうから!それと…!」
彼は引きずられつつ机の上のあるものを気にかけていた
それは最近私を悩ませている、由比ヶ浜さんと一緒に彼にプレゼントした……
65: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/03(金) 23:26:48.51 ID:VJlsYprb0
雪ノ下「何を気にしているのかしら?別にそれくらい普通のことよ」
由比ヶ浜「そ、そうそう!洗うだけだから!本当!」
……由比ヶ浜さん、それでは洗う以外の何かを想像させてあの男には逆効果よ
66: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/03(金) 23:27:56.99 ID:VJlsYprb0
由比ヶ浜「はう〜、湯呑みのこと意識しすぎて変な事言っちゃったよ〜」
彼と平塚先生が去った後、由比ヶ浜さんは机に伏せて項垂れていた
由比ヶ浜「それもこれも!」
67: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/03(金) 23:29:07.83 ID:VJlsYprb0
三学期最初の頃は気にも留めていなかった
けれど、私たちは湯呑みをプレゼントすることの危険性を全く考慮していなかった
まさか彼が、目の前でその、何度も何度も、口付けするのを見続けるのがこんなにも…
68: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/03(金) 23:30:01.56 ID:VJlsYprb0
ただ、彼が湯呑みに向ける視線がなんというか…凄く優しくて
由比ヶ浜「あたしもあんな目で見つめて欲しいし!」
それに扱うときやたら慎重で、湯呑みの中の紅茶の温かさを感じようと撫でる仕草が…
69: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/03(金) 23:31:09.28 ID:VJlsYprb0
由比ヶ浜「ゆきのんどうしよ〜、このままじゃ部活中ずっと挙動不審になっちゃうよ〜」
由比ヶ浜さんが座っている私の太ももに縋り付いてくる…シワになるからやめてね?
雪ノ下「とは言っても…今更プレゼントを撤回するというのもね……」
70: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/03(金) 23:32:24.35 ID:VJlsYprb0
由比ヶ浜「そうだ!別のプレゼントと交換するのは?」
雪ノ下「それも結局湯呑みの代わりが必要になるし、今更紙コップに戻すわけには…」
二人してうーん…と唸りながら打開策がないか考える
71: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/03(金) 23:33:28.80 ID:VJlsYprb0
由比ヶ浜「ヒッキーならこんな時どうするかな…?」
同じようなことを考えていた由比ヶ浜さんのつぶやきに、つい笑みがこぼれる
そしてある閃きも一緒にこぼれてきた
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