78: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/03(金) 23:39:54.14 ID:VJlsYprb0
しばし雪ノ下が紅茶をいれる準備をしていると、部室にやかんから漏れ出した湿った暖かさと
十分に暖めたポットに入れられた茶葉の乾燥した香りが充満する
雪ノ下は手際よく沸騰したお湯をガラス製のポットに勢いよく注ぐ
79: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/03(金) 23:40:31.25 ID:VJlsYprb0
そして小町曰く「この時間が勝負なんだよ!」という蒸らしの時間だ
小町は雪ノ下から貰った茶葉を家にあった紅茶をいれる道具一式で何度かいれてくれた
毎回あいつは蒸らしてる間ポットをじーっと見つめていたが、
80: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/03(金) 23:41:23.37 ID:VJlsYprb0
雪ノ下と言えば、蒸らしている間も暖めておいた各々の茶器の準備に余念がない
最後にポットの中身を長いスプーンみたいなので軽く混ぜ
茶こしをあてたティーカップ、マグカップ、最後に湯呑みに紅茶をまわしながら注ぐ
81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/03(金) 23:41:23.62 ID:i6ZFJaYL0
あの落とすやつ真似するシャーリーは可愛かったのう
82: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/03(金) 23:42:15.66 ID:VJlsYprb0
最早見慣れた湯呑みを落とさないよう、俺としては大事に扱う
由比ヶ浜「…ぁぅ」
雪ノ下「…ンン」
83: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/03(金) 23:42:56.28 ID:VJlsYprb0
八幡「…なんだよ?」
雪ノ下「何のことかしら?」
由比ヶ浜「そうそう!き、気にしないで!」
84: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/03(金) 23:43:47.81 ID:VJlsYprb0
まあいい…どんなことでも今は情報になる、二人の違和感が見つかればそれは前進だろう
やっぱり紅茶の時間が何かの鍵らしいな…
俺は思考を走らせつつ、冷え切った手を湯呑みに当ててカイロ代わりにする…アッタカイ…
85: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/03(金) 23:44:34.67 ID:VJlsYprb0
猫舌の俺はともかく雪ノ下や由比ヶ浜まで紅茶に手をつけていない…何かを待ってるのか?
……もしかして毒でも入ってるのかしらん
八幡「お前ら、紅茶冷めるぞ……」
86: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/03(金) 23:45:36.97 ID:VJlsYprb0
なんだ?紅茶に秘密があるのか?俺のリアクション待ち?うーん、わからん…
ここまでくれば後は案ずるより産むが易し、だな…
俺は十分冷めただろう紅茶を飲もうと、湯呑みを口に運ぶ
87: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/03(金) 23:46:50.96 ID:VJlsYprb0
ここ数日で最大出力の視線だ!これだ!恐らくこの視線の先がこいつらの変化の元凶!
湯呑み?
違う!
88: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/03(金) 23:47:46.23 ID:VJlsYprb0
由比ヶ浜「ちょ、ちょっとヒッキー大丈夫!?」
雪ノ下「由比ヶ浜さん拭くものを!」
泡を食って二人が部室備え付けの台ふきんやら自前のハンドタオルやらを寄越してくる
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