113: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/12(日) 23:01:59.53 ID:WmyF3AI2o
――
穂乃果「お風呂いただきました〜」
凛「あ、アイスいるー?」
穂乃果「いいの?」
凛「うん、ちょっと取ってくるね」
穂乃果「うん」
ぱたぱたと部屋から遠ざかって行く足音を見送ってから床に腰を下ろして一息つく。
穂乃果「...凛ちゃんの部屋、変わらないなぁ」
この部屋で過ごした時間はもうどれぐらいになるだろうか、余計な物が少なくてともすれば男の子っぽいって言われるような。
でも例えば丸いお花型の電灯カバーとかパソコンのモニターに掛かってる埃避けのレースの布みたいなところで女の子らしさが垣間見えるのがとても凛らしい部屋、もしかしたら自分の部屋の次に落ち着く場所かもしれない。
私、焦りすぎてたのかな...?
今日、凛ちゃんにバレたことで少し考えた。
今の自分から変わりたいってそればっかり思ってたけど、本当に急に変わってしまったら、ある日突然私が穂乃果ちゃんみたいなったら、それをみんなは、凛ちゃんは受け入れてくれるのかな、それは本当に”私”だって言えるのかな。
凛ちゃんの部屋がいきなりパステルカラーのかわいいチャームやらぬいぐるみやらで埋め尽くされていたら私はどう思うだろう。
...それはそれでアリ?でもこうやってのんびりくつろぐことは出来ないだろうなぁ。
変わらない方がいい事もあるのかな。
穂乃果「どうするのが良かったのかな...」
大きな姿見に映った自分に問いかけても返ってくるのは沈黙だけだ。
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