133: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/15(水) 02:15:32.54 ID:aE9nmoYvo
海未「穂乃果は昔から本番に弱いというか、大事な時に限って調子を崩したり自信喪失したりすることがよくありますからね」
そうなんだ...意外っていうか、知らなかった、穂乃果ちゃんでもそういうことあるんだ、今までも私が気づいてなかっただけでそうだったのかな。
まあ私の場合は喪失する自信が元々ないんだけど、なんて...。
134: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/15(水) 02:17:49.83 ID:aE9nmoYvo
スタッフ「前の組が捌けてアナウンスが流れたら、次入ってくださーい」
穂乃果「あっ」
海未「いよいよですね...、アレ、やらないんですか?」
135: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/15(水) 02:18:17.12 ID:aE9nmoYvo
「いくよ...1!」
「2!」
「3!」
136: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/15(水) 02:21:19.45 ID:aE9nmoYvo
ワアアアァァァァァァァァァァ――
ステージに上るとつんざくような歓声に出迎えられる、改めて今まで学校内で行っていたライブとは規模が違うのだと思い知る、思わず尻込みしそうになるが。
137: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/15(水) 02:29:31.85 ID:aE9nmoYvo
――小泉花陽はアイドルが好きだ。
花陽にとってのアイドルは、夢であり、憧れであった。
そんな花陽がスクールアイドルグループに入れてもらった、もちろん嬉しくてしょうがなかった。
138: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/15(水) 02:33:01.54 ID:aE9nmoYvo
穂乃果「はぁ...はぁ...」
音楽が鳴り終わると、自分の息切れする声と心臓のばくばく言う音が聞こえてくる、続いて割れんばかりの歓声に包まれる。
多分今までの中で一番のパフォーマンスだった、みんなの表情と体に満ちた充実感がそう告げていた。
139: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/15(水) 02:36:24.32 ID:aE9nmoYvo
穂乃果「みんな...わ、私...」
お客さんからも、海未ちゃん達からも、私は穂乃果ちゃんに見えてるわけで、そんなの最初から分かっていたはずなのに、むしろ私自身が望んだことなのに、どうして...。
穂乃果「うっ...くっ...」
140: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/15(水) 02:37:13.85 ID:aE9nmoYvo
凛「かよちん!!」
穂乃果「えっ...?」
凛「凛は、かよちんのままのかよちんが一番好き!だから...だから戻ってきて――――っ!!」
141: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/15(水) 02:38:39.06 ID:aE9nmoYvo
急に、今まで体を圧迫してきていた感触、絵里が抱きついてきていた感覚がなくなる、そもそもそんな事実はなかったかのように微かな余韻すらも残っていない。
「...これって」
凛「かよちん!」
142: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/15(水) 02:39:45.24 ID:aE9nmoYvo
凛「ごめん、応援するって言ったのに、邪魔しちゃった」
花陽「そんなの...、謝るのは私の方だよ、心配かけちゃったよね、ごめんね」
凛「ほんとだよ...!ほんとに、かよちんのバカ...!」
143: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/15(水) 02:41:03.48 ID:aE9nmoYvo
―――
海未「...何言ってるんですか?」
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