388: ◆YGEX1y1gzI[saga]
2016/01/05(火) 03:33:20.87 ID:ZGew1KHOo
――
う「...はっ!」
上体を起こして周囲を見回す、いつもの自室とは違う風景、そして昨日とも違う。
う「確か映画を見ていて...そのまま寝てしまったみたいですね」
部屋を暗くして、ブランケットをかぶりながらクッションにもたれて見ていたのが災いしたようだ。
傍らを見ると希がブランケットにくるまって眠っている、言い出しっぺがこれではどうしようもない。
う「......背中が痛い」
呟きながらぼぅっとカーテンのかかった窓を眺める、早起きは得意だが寝覚めはよくないのでいつも起動まで時間がかかるのだ。
そして......ふと気づく、やけに明るい、日が高いということだ。
油断した、目覚ましに頼らずとも起きることができる生活習慣を続けて久しい海未にとっては寝坊などという言葉は他人事でしかなかった。
う「と、時計は...!」
部屋をもう一度見渡すが時計は見あたらない、とそこではっとして枕元もといクッション元にあった携帯を手に取る。
う「は、8時半!?ちょっと希!起きてください!遅刻ですよ!!」
希「んぁ...?うみちゃんおはよ...」
う「おはようじゃないですよ!もう8時半ですよ!」
希「はちじはん...」
う「そうです!だから早く起き」
希「もうちょっとねかせて...」
う「ちょ、ちょっと!」
ピンポーン
う「もう、こんな時に!」
402Res/280.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。