5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/10/06(月) 03:53:47.63 ID:8aCZMlRr0
「二人きりって、一緒に来てくれないの!?」
「やーよ、私、蛙も不気田も嫌いだもの」
由美子の言葉に、友達は嫌悪感を見せる。蛙はともかく、不気田が一緒だと言うのに来てくれる奴などいない。
そう思い、由美子は友達を連れていくのを諦めた。
放課後、由美子はいつになく重い足取りで生物室へと向かった。
これから不気田と一緒にいなきゃならないかと思うと、足取りと比例するように気分が重くなっていく。
生物室の引き戸を開けると、既に不気田が待っていた。
「待ってたよ、由美子さん。観察しようよ」
「え、ええ」
由美子は、不気田から人一人分くらい離れた椅子に座った。
「ぶ、不気田はどの蛙が好きなの?」
「雨蛙かな。由美子さんは?」
「私は蛙ならどんな蛙でも好きよ」
「どんな、蛙でも?」
不意に、不気田は由美子を覗き込むように近付いてくる。思わず体を引かせながら、由美子は答える。
「え、ええ。どんな蛙でもよ」
「本当に、どんな蛙でも愛せるんだね?」
「しつこいわね! 蛙だったら何でも愛せるわよ!」
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