過去ログ - 【銀と金】森田鉄雄は絶望の城へと拉致されました 第二部【賭博黙示録カイジ】
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272:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/14(金) 12:47:06.75 ID:550LLLqu0

森田「……受けよう。俺は血液を賭ける……!」

覚悟を決めた森田は兵藤との勝負を、自らの血を賭けることを承諾した。

美緒「森田くん! やめて!」

森田「いいさ。……俺は銀さんと別れた時から死んでいるも同然なんだ。今さら、命なんて惜しくはない……!」

平井銀二を失ったことにより、満たされない無気力な日常を送り続けていたのだから。
思えば自分は裏社会で生きていたことで、もう一市民として生きることはできなくなっていた。

森田「それにカイジは仲間たちの無念を晴らそうとしているんだ。……だったら俺も一緒に、最後まで付き合う!」

カイジ「森田……」

またも死を覚悟した森田の気迫と姿にカイジも息を飲む……。
カイジが一番恐ろしいのは、兵藤が一発で当たりクジを引いてしまうことだけ……それさえクリアできれば勝利したも同然……!
それに森田鉄雄が共に戦ってくれるのだ……! ならば、万が一のことがあっても森田のことを信じよう……!

これはただ金を手に入れるためだけじゃない。死んでいった仲間たちの無念を晴らすための戦いなのだ。
ここで臆するわけにはいかない……!

カイジ「GOだ! 俺は指を賭ける!」

ついにカイジも決意した。森田と共にこの悪魔を倒すために……!
常軌を逸したギャンブルに周りが唖然とする中、二人の男は最後の勝負に挑む……!

森田とカイジが共に受け入れてくれたことに、兵藤は満足そうに愉悦の笑みを浮かべる……。

兵藤「素晴らしい……! それでこそ夢を追う若者だ……! 飛んだぞ! 眠気が……!」

駆け巡る兵藤の脳内物質……。
βエンドルフィン……! チロシン……! エンケファリン……! バリン……! リジン……! ロイシン……! イソロイシン……!

兵藤「ありがたい……! 君たちには感謝のしようがない……! ヒヒヒヒヒ……!」

兵藤「狂気の沙汰……つくづく狂気の沙汰だ……。こんな即席のクジに片や10億、片や指四本と3000ccの血に2000万を賭けようというのだからな……!」

兵藤「だが、真の快感は常軌を逸するからこそ辿り着けるのだ……!」

狂気を増す兵藤の気迫を、森田とカイジは真正面から受け止める……。
こうして午前3:00をちょうど過ぎた頃……巨大な悪魔と、二人の若者の最後の戦いが今始まる……。



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