過去ログ - 【銀と金】森田鉄雄は絶望の城へと拉致されました 第二部【賭博黙示録カイジ】
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288:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:12:53.77 ID:g0Z8QOvQ0

美緒(まさか……)

明穂(クジが落ちちゃったの!?)

由香理(そんな……!)

そう考えるしかない。これだけ探しても無いのだから。黒服が持ってきた時か、混ぜている時に……。
しかし、事前にあれだけテストをしていたし、その上二つ仕込んでいたクジがこうもあっさりと両方落ちてしまうものだろうか。
だとすれば、他に考えられるのは……。

カイジが涙目で悲観する中、森田は横目で兵藤を見やった。
兵藤は薄い笑みを浮かべながらじっとこちらを見つめている……。
カイジの必死な姿を、全てが破綻したことで絶望する姿を見ているのが楽しい……言わんばかりに……。

森田(くっ……! やっぱり……!)

カイジ(こ、こいつ……まさか……)

森田の懸念通り、兵藤は間違いなく、カイジの策に気がついていたのだ……!
恐らく先ほど一回目に引いた時に仕込まれていたクジを破棄したのだろう。それでは見つかるはずが無い……。
しかも用心のために二つ仕込んでいたことにさえ考えが届いていた……何という恐るべき洞察力……直感……!
先行権を兵藤からというのも、そのイカサマを殺すためのものでもあったのだ。

森田(だったら何故引かないんだ……)

だが、不可解なのはこちらの策を逆手に取って一発で引かなかったことだ。
そうしなければ五分五分の勝負となり、自分が負ける可能性も出てくるというのに……。

森田(何を考えている……?)



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