過去ログ - 【銀と金】森田鉄雄は絶望の城へと拉致されました 第二部【賭博黙示録カイジ】
1- 20
310:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/19(水) 17:28:30.99 ID:g0Z8QOvQ0

森田は彼女たちが泊まる部屋とは別の一室で、今夜手にした9億の金が詰められた三つのバッグをベッドに置き、備えられている椅子に腰掛けてたそがれていた。
今夜の出来事の全てが夢であったような……そんな錯覚さえ感じられる奇妙な感覚……。
絶望の城より生還したというのに、森田の顔はいつまでも浮かなかった……。

森田「勝った気がしねえ……」

今の森田の頭の中は、その思いでいっぱいだった。

森田「俺たちは結局、奴を喜ばせただけだ……」

森田は今夜の兵藤との戦いを反芻し、自分たちと兵藤の力量差がどれほどのものであるかを思い知った。

森田「最初から最後まで……奴の手の上……」

今夜の命がけの勝負……あれは森田たちが兵藤に勝ったわけではない。森田たちはただ、命からがら生き残ったというだけだ。
兵藤は最初からこちらの策に気がついていた。その気になれば即座に殺しにかかれたというのに、それをしなかった。
言わば兵藤はわざと負けてやった……。

兵藤にとっては単なる遊び……大して失うものなど何もない児戯に過ぎなかった。
結果的に兵藤はクジ引きに負けはしたものの、真剣勝負でも何でもないあんな遊びで負けても全く痛手などないのだ。

それこそ10億などという金は安いものでしかないだろう。
結局、森田たちがしてきたことは兵藤を楽しませるだけという結果に終わってしまったのだ……。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
331Res/331.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice