過去ログ - 【銀と金】森田鉄雄は絶望の城へと拉致されました 第二部【賭博黙示録カイジ】
1- 20
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 10:32:31.05 ID:DMfbvU0b0

そして7月13日、土曜日の夕方……。

森田はいつものバッグを片手に美緒ら三人の女性たちとの待ち合わせ場所に向かって人通りの疎らな街中を歩いていた。

森田(……くそっ。せっかく美緒たちが誘ってくれたってのに)

本来ならばこれから楽しい旅行だというのに、森田はどうにも羽を伸ばして楽しむ気分になれない。
裏社会を引退してからこの2年……どうにも森田はこの普通の日常や生活で生きていくという気力が湧いてこなかった。

森田(銀さん……。あんた、今頃どこで何してるんだ?)

森田はかつての自分が憧れ、超えるべき目標としてきた男のことを考える。
やはり森田にとって特別な存在であった平井銀二と袂を分かったのは極めて辛い……。
今頃、平井銀二は裏社会のフィクサーとして、更なる巨悪へと駆け上がるべく活動しているのだろう。

森田(もう銀さんには会えないってのに……俺もヤキが回ったな……)

しかし、森田はもう悪党の得になるようなことに加担などしたくない。
自分と平井銀二はあまりにも生きる世界が違いすぎる……故に、この先もう二度と彼と顔を合わせることもないのだ。
それなのに、森田は未だに平井銀二と別れたことに深い喪失感と未練を抱いていた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
331Res/331.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice