過去ログ - 向井拓海「The Passion――判定は許さない」
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103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 20:27:35.99 ID:hGctJzQM0
 くるみと話していて思うんだが、あいつのろれつがまわらねぇのは頬肉が弱いんだろうな。
蚊が鳴くようなか細い声しか出せねえし、喉を開く癖を付けさせねぇとどうにもなんねえ。
真面目に歌おうとすりゃ自然と肺も鍛えられるし、腹式呼吸も身に付いて背も伸びるさ。

 我ながら何でこんなしちめんどくさい手順踏んでんだかって話だが―――。
以下略



104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 20:28:29.65 ID:hGctJzQM0
「カレーに……インドを……あはははっ! はっ、はひぃ……ひぃ、ひぅ……。
 く、くるみ……すいっちはいっちゃったみたいでぇ……ぷっ♪ ぷふぅっ! くるみ、もうだめー。
 く、くるしくなってきたかも……おねーしゃん、すごく面白いの!」

 ……おい、んなツラしてこっち見んじゃねぇよ。
以下略



105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 20:29:43.99 ID:hGctJzQM0
――――

「素意や」

 さってここからは仕切り直しだ。
以下略



106:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 20:30:36.61 ID:hGctJzQM0
「なんだか……悲しい歌だね」

 そんな事はないさくるみ。こいつは希望の歌なんだ。
さあコブシをきかせろ、後にはこんな歌詞が続くからな。

以下略



107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 20:31:39.62 ID:hGctJzQM0
 あ〜確かに、地に右手を突き伏してからの急な立ち上がりの繰り返し。
その上で両手を天へと突き上げろってなきついわな。

「そうかくるみ腹を出せ。アタシのサラシを使えばちったあマシになるだろ」

以下略



108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/06(月) 20:32:21.42 ID:e82tTW5e0
よくわかんないけど目が離せないぜ
期待


109:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 20:32:30.57 ID:hGctJzQM0
「ホラ、後ろ向け巻いてやる。アタシのお宝だがついでにジャンプもしょってけ。
 背中が重いとな、猫背が治って背が伸びるんだ。あたしは充分身長(タッパ)があるしガキが遠慮すんな」

「うん。くるみアラレちゃんいつも読んでるよ〜」

以下略



110:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 20:33:53.12 ID:hGctJzQM0
 持っていた所でいずれはウンエイに奪われる。
かといって隠し場所もねえしな。
売っぱらうにしても買いたがる物好きなんざあてはねえぞ。

「ばんざーい ぬいだよおねーしゃん」
以下略



111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 20:34:44.69 ID:hGctJzQM0
 なんでぇ藪から棒に。

「くるみの夢はねもう叶っちゃった。ふたつも。
 かわいくなりたいのと……お友達が欲しいの……。
 おねーしゃんはくるみをバカにしなかったから、今度はくるみがおねーしゃんの夢を叶えてあげる」
以下略



112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 20:35:45.73 ID:hGctJzQM0
 くるみの背が震える。
顔は見えねえがきっと涙を堪えてるんだろうな。
こうして無分別に他者を傷付けるのは幾度目か。

 本当にアタシは馬鹿でアホで間抜けだ。
以下略



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