過去ログ - 向井拓海「The Passion――判定は許さない」
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2014/10/06(月) 21:37:07.13 ID:hGctJzQM0
「はいはい皆様ご注目〜、それでは止めと逝きましょか。
チャ〜シュ〜メェ〜ンっとくっら」
耳を澄ませば聞こえたのはか細い悲鳴。
観光客の誰かが惨劇に気付いて目を背けたんだろう。
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2014/10/06(月) 21:37:56.75 ID:hGctJzQM0
全てを終わらせる音が近づいてくる。
それでいい、あと一歩だ。
踏み込んで来い。
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2014/10/06(月) 21:39:02.58 ID:hGctJzQM0
◆
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2014/10/06(月) 21:39:57.65 ID:hGctJzQM0
「あたしはね献血が趣味だったから、アイドルポイント結構貯まっちゃってたんだ。
短い白髪でお胸の小さな女の子、アンタを助けるには対になるあたしのレアメダルなら役に立つのかなってさ」
「アンタじゃねぇよ。その顔でその声でこれ以上アタシを呼ぶんじゃねえよ、ウンエイさんよぉ!」
以下略
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2014/10/06(月) 21:41:00.03 ID:hGctJzQM0
「助かるチャンスは与えたよ。シューコちゃんの願いだったしね。
それを拒絶して上に来たのは向井拓海っしょ」
「アタシの事じゃねぇ。納得できねぇのはくるみの事だ。
あんな良い子からレアメダルを取り上げよう何ざ、いったい何を考えていやがる」
以下略
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2014/10/06(月) 21:41:41.73 ID:hGctJzQM0
限界だった。怒りを抑えきれずウンエイへと掴みかかる。
「ぐぁっ」
刹那視界が反転。不思議な力でアタシは何もない空中へ逆さ吊りにされる。
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2014/10/06(月) 21:42:49.15 ID:hGctJzQM0
「あははは」
「無い。無い、どこへやったの?」
だからペたぺた触るなっての、くすぐったい。
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2014/10/06(月) 21:43:46.40 ID:hGctJzQM0
今までは義憤で口を開いていた。
だけどよ頭に血が降っちまったせいか、どうにも嫌悪感が抑えきれねぇんだわな。
誰が好き好んでこんな頭の悪い話をするかよってんだ。
「何を言ってんの、アイドルポイントはぎりぎりでプラスになってるっしょ?
以下略
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2014/10/06(月) 21:44:57.51 ID:hGctJzQM0
「さっきからどこを見て……下? あれはくるみ」
「上に行けるのはレアメダルを取り出される奴だけ。
だからアタシはここへ来て、レアメダルを取り出される事が決まっただって」
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2014/10/06(月) 21:46:02.52 ID:hGctJzQM0
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2014/10/06(月) 21:47:20.56 ID:hGctJzQM0
服の上からでもわかる。バストはおっきい、ウエストはふつう、ヒップはまあまあ。
きっとこの先もくるみの苦労はずっと続くだろう。
「向井拓海 最終合計でマイナス1 ヤンキーポイント。
手違いで集計が遅れました事、誠に申し訳ございません」
以下略
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