過去ログ - 向井拓海「The Passion――判定は許さない」
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78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 20:06:10.05 ID:hGctJzQM0


「ふー食った食った。腹ぁ一杯だ」

 バイトを終え、戦利品の弁当をかっくらい人心地が付く。
水辺を渡る涼風が心地良い。河原へ五体を投げ出し、瞼を閉じる。

 感じていたのは身の危険、偏頭痛。祭りから離れた今でも体は現状を危険だと認識している。
昔はこの状態を絶好調だと勘違いして何度も煮え湯を飲まされたもんさ、間抜けな話だがな。
大きく息を吸い、吐く。ほんの一呼吸で良い、それで体の力みは抜ける。

 ならばアタシはこの警告へ従おう、鍛え上げたアタシの体はアタシを裏切らない。
暗闇の中、アタシを見つめる視線へ意識を向ける。ガリバーは寝起きに自分の拘束を解き放った。
アタシもそれにあやかって箱根を越えるとしよう。

 何の気なしに腕時計の針を巻く。見えずとも分かる、時刻は朝の10時。





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