28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 21:54:45.17 ID:Ha53zHbko
踵を返し、高架下の土手を覗きこんだ。
誰かが土手に腰を下ろして、サックスを吹いていた。
あいさんだとすぐに分かった。
彼女の丸められた背中と同じく、サックスの音は弱々しくて今にも消えそうだった。
高架の上を電車が通ると、その轟音に彼女ごと埋もれてしまうような気さえした。
音の隙間をかろうじて通り抜け、弱々しくサックスの音が高架下で響いた。
あいさんの表情は見えなかった。
僕はなぜだか居た堪れない気持ちになって、その場を足早に去った。
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