33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 22:03:05.28 ID:Ha53zHbko
最後の一音を伸ばし、消すと、あいさんはサックスから口を離した。
さらさらと風が鳴った。
「素敵でした」
「君が居たから、緊張した」
あいさんはカチャカチャとサックスを分解して、布で菅の中を拭くと、ケースにしまった。
「いいところだろう。ここ」
「そうかも、しれないです」
曖昧な返事に、あいさんはくすりと笑った。
「私だけの孤独だよ」
「……今日は僕も一緒でした」
「そうだね」
60Res/29.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。