2: ◆WnJdwN8j0.[sage saga]
2014/10/08(水) 10:56:10.01 ID:lpuJ/0to0
16歳の誕生日、私の体に勇者の証である紋章が浮かび上がってきた。それまで普通の村娘として生活をしていた私の生活は一変、私は勇者として魔王討伐を命じられたのだけど――
戦士「動きが遅いっ!そんなんじゃこの先やっていけないぞ!!」
魔法使い「いつまで休んでるわけ?こうしている間にも魔王軍は活動しているのよ?」
勇者「ご、ごめんなさい、今行きますから!」
僧侶「ふぅ…こんなお嬢さんのお世話を丸投げされるなんて、王様の命令とはいえいい迷惑です」
勇者「…」
半ば強制的に旅立たされた私が満足に剣など扱えるはずがなく、王様から派遣された強者が集まるパーティーで、私は肩身の狭い思いをしていた。
私が勇者だということが国中に広まるのは早いものであり――
「頑張って下さい勇者様!」
「魔王討伐の報せ、1日も早くお待ちしております!」
「勇者様だ!世界を平和に導いて下さる勇者様だぞ!」
行く先々で見知らぬ人達にこんな声をかけられ、その旅に義務感と重圧が私にのしかかった。
僧侶「ほんと、1日でも早くまともに戦えるようになってほしいですねぇ勇者様?」
勇者「…」
僧侶さんの皮肉にはいつまでたっても慣れることはできず、言われる度私の心に突き刺さった。
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