過去ログ - 阿良々木暦「しょうこトータス」
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21: ◆8HmEy52dzA[saga]
2014/10/08(水) 18:47:20.48 ID:B+mP747VO

「扇ちゃん!」

「どうなってるんだこれは!」

「また君の仕業か!?」

「何とかしてくれよ!」

「このままだと僕がゲシュタルト崩壊しちゃうよ!」

「……わあ、これはこれは」

壮観ですね。
阿良々木先輩が、ひい、ふう、みい……ううん、数えたくありませんよこんなもの。

「まったく……こんなにも阿良々木君が沢山いたら八九寺にどうセクハラすればいいんだ」

「部位ごとに手分けしてセクハラする、というのはどうだろう」

「それはいい、さすがは僕だ」

「じゃあ僕は頬を」

「じゃあ僕は臀部だな」

「じゃあ僕は胸をいただこう」

「何を言う、八九寺の胸は僕のだぞ!」

「僕のだ!」

「僕のだ!」

「僕のだ!」

「僕のだって言ってるだろ!」

「そこ、みっともないのでやめて下さい……はあ」

どうしましょう、これ。
手榴弾でも放り込んだらさぞや爽快でしょうねえ。

阿良々木先輩でなくとも、全く同じ人間が何人もいるのは気分が悪いので、とっとと片付けてしまいましょう。
全員鏖殺してもいいんですが、残念ながら私はメメ叔父さんの縛りで阿良々木先輩に手が出せませんので。

並み居る阿良々木先輩をかき分けて、件の亀を探し出します。

なんとテレビの裏側にいました。

「いたいた」

ひっくり返っている亀。
今回の犯人はこいつです。

亀を拾って、阿良々木先輩のひとりに渡します。

「転り亀。くだりかめ。亀を触媒に取り憑く怪異で、取り憑いた人間を中心に全てを裏返します。詳細は面倒なので省きますよ」

「扇ちゃん……ひょっとして、僕を助けてくれたのか?」

「はっはー、そんな馬鹿な。私があなたを助ける訳ないでしょう」

「そうか……そうだよな」

「後始末は任せますよ。私は帰ってやる事があるんです」

「後始末って、何を――」

言いかけて、頭を振りながら微笑む阿良々木先輩。

世話のかかる先輩ですね、まったく。

「それは、僕が知っているんだったな」

ええ、ええ。
そうですとも。

これっきりにして下さいね?



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