9: ◆8HmEy52dzA[saga]
2014/10/08(水) 18:18:58.05 ID:B+mP747VO
「の、乃々ちゃんも……来る?」
「星が育てたキノコを振舞ってくれるんだってさ」
「こ、これくらいのき、巨大エリンギもある……き、キノコパーリィだ……」
「何だと」
星がとんとん前の要領でキノコの大きさを表す。
縦も横も細くて小さな星だが、その幅は二十センチはありそうだ。
腕を組んで目を閉じる。
脳内において高解像度、読み込み時間ゼロの動画ソフトを立ち上げる。
停止、再生、早送り巻戻し、チャプタースキップから音声切り替えまで一瞬でこなす超優秀なソフトだ。
ちなみにオーディオコメンタリーは全作僕が担当している。
巨大エリンギを食べる星と森久保……。
即座に脳内HDDにある『仕事資料』フォルダに保存した。
この『仕事資料』フォルダには他にもスク水の羽川やマイクロビキニの及川や貝殻ビキニの八九寺などの画像も保存されている、非常に有用であると同時に危険なフォルダだ。
忍と扇ちゃんの物質化能力で現実のものとなったら僕は確実に羽川とひたぎによって殺される自信がある。
「うむ……素晴らしいな」
「その顔はいやらしいことを考えてますね……」
「杉下右京レベルの紳士な僕がそんな事を考える訳ないだろう」
「ど、どうする乃々ちゃん……キノコはいっぱいある……よ。キノコはかわいい……おいしくて、かわいくなる……」
「そ、そうですね……プロデューサーさんは危険ですが、輝子さんのおうちには、遊びに行きたいかも……」
「ふ、二人なら安心……二人なら、倒せる……」
「僕を危険人物という前提で話を進めないでもらえるかな、フロイライン共」
何だか僕の評価が絶賛低下中なのは悲しいが、元々他人とのコミュニケーションが少ない二人だ。
いい機会になるだろう。
とはいえ、僕も食卓の主役として活躍し辛い菌類であるところのキノコ尽くしの食事を、少なからず楽しみにしていたのだ。
その上、星が手ずから手間隙かけて育てたものだ。不味くなる訳がない。
星のペットであるベニテングが欠伸をするかのように、緩慢な動きで鎌首をもたげた。
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