過去ログ - 響「赤月の夜空に、ごきげんよう」
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/09(木) 02:40:00.11 ID:QYxfMoaZo

再び一人きりになり、丘の上に座り込んだ。

見上げた夜空には赤みが抜けた三日月。

何もすることがなく、ただ茫然と月が丸くなっていくのを見つめていた。


「次の月食は、来年の春だそうです」


しばらくすると、隣から声が聞こえてきた。


「今度は結構近いんだね」

「ええ。今回の三年に比べればかなり」

「自分、貴音が三分三分騒いでる間、ずぅっと待ってたんだからな」

「いいですか響、かっぷらぁめんを待つ間の三分間の重要性というのは」

「ああうん、そういうのはいいや」


横を見ると、既に身体もほぼ元通りとなった、銀髪の貴音が居た。


「もうちょっと?」

「はい。月もまだ、少し欠けております」


見上げると、月は少し窪んでた。


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