過去ログ - 響「赤月の夜空に、ごきげんよう」
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/09(木) 00:25:25.40 ID:QYxfMoaZo
「この辺りでいいかな」
「そうですね。ここなら人目もつかないでしょう」
「あっ、ここの芝生ちょうどいい! ほらっ、貴音貴音!」
「少し落ち着きなさい、響」
小さな丘の上にすとんと腰を下ろすと、貴音も少し遅れて隣へやってきた。
「綺麗な満月だね」
「ええ、まことに」
「貴音の髪の色だ」
貴音は珍しく、はにかんで頬を赤らめた。
「そういうことは、あまり軽々しく言うものではありません」
「自分は思ったことを素直に言うタイプだからな」
「……むぅ」
小さく唸って俯く貴音も、これまた珍しいなぁ。
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