過去ログ - ラブ「大丈夫ですか?」湊耀子「・・・え」
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132:1[saga]
2014/11/09(日) 12:05:32.58 ID:zeLJm7PU0
  
 マリカはスロットルを全開にして、怒り狂いながら全速力で迫ってくるナケワメーケに果敢にも向かって行った

 マリカ「ピーチ!立って!」


 ピーチ「えぇ!?・・・うぅ・・・うん!」


 ピーチは怖がりながらもマリカの肩を掴んで、最初に右押しをシートの上に乗せ次に左足を恐る恐る乗せ中腰の体勢で立ち上がった。
 通常の人ならば目も開けられない上、吹き飛ばされそうな速度の中でピーチは顔を歪ませて細く見える視野で迫り来るナケワメーケが目に映った


 刻々と距離が無くなり始めてマリカは息を少し荒くさせた。それによって心拍数が高まりステムリーフによってステアリングアイに表示される。 
 しかしそんな事を気にも止めずピーチに言った。


 マリカ「チャンスは一回が限度よ!カウントするから乗りなさい!!」


 マリカの言葉にピーチは返事をしなかったが固唾を飲んで肩を握っている手を強く肩を掴んで覚悟を決めた。マリカはそれを返事と解釈し、短く深呼吸をして自分も覚悟を決めた様だ。


 マリカ「3!」


 ピーチはカウントが始まり、頭が真っ白になりそうになったが歯を食い縛って意識を保とうとした

 
 マリカ「2!」


 マリカもすぐ目の前まで来ているナケワメーケを見て、息を荒くしステアリングアイに様々な表示が出るがそんなモノを見る余裕は無く、カウントを続けた


 マリカ「1!」


 カウントを言い終えた瞬間肩にあった筈の力強く掴んでいたピーチの手の感覚がなくなり、それを合図にマリカは急カーブをして寸前のところで回避した。
 マリカは横を向いてナケワメーケを見ると、そこには確かにピーチがナケワメーケの頭の上に乗ってハンドルにしがみ付いていた。
 

 ピーチ「くぅ・・・っ!!」


 ピーチは先程よりも桁違いの速度で走っているナケワメーケのハンドルにしがみ付きながら薄目を開けた。そして、横に目を移すとマリカが言っていた赤いボタンが今しがみ付いているハンドルの根本にあった。 
 ピーチは片手をゆっくりと離して、風の抵抗で引き千切られそうになる手で何とか赤いボタンを叩き押し、押したと同時にピーチはとうとう耐えられなくなりハンドルから手を離して、受け身を取りながら着地した

 ナケワメーケは急ブレーキを掛けて二本の足のタイヤの焦げ目を付けながら止まった。足のタイヤからは摩擦熱で煙が小さく出ていた


 サウラー「フッ・・・策は尽きた様だね。ナケワメーケ!止めを刺せ!」


 ナケワメーケ「ブロローン!」

 
 サウラーの指示でナケワメーケはエンジンを吹かせようとした。
 

 ナケワメーケ「・・・ブロロ?」


 しかしエンジンが吹かず、更には足のタイヤが回らないのにナケワメーケはあれっと思った。もう一度エンジンを吹かせようとしたが、全く吹かずタイヤも回らなくなっていた。   

 
 サウラー「なっ・・・ナケワメーケ!何をしている!早くプリキュア共を倒すんだ!」


 ナケワメーケ「ブ、ブロローン!」

  
 ナケワメーケはサウラーの指示通りに動こうとするがタイヤが一行に回らない。それを見たマリカは上手くいったと言った面持ちでローズアタッカーをロックシード状態にし、ピーチの元に向かった。

 マリカ「ピーチ!成功よ!貴女のおかげよ」

  
 マリカは呆然としているひの肩に手を置きながら仮面越しで笑顔で褒め称えた。ピーチはハッと我に返りマリカの手が自分の肩に置かれておるのに気付いた。



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