過去ログ - ラブ「大丈夫ですか?」湊耀子「・・・え」
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150:1[saga]
2014/11/12(水) 13:26:20.19 ID:rj2J2ZGSO

 湊「・・・(あの青年、手塚海之って言ったかしら・・・。彼も私と同じ、別の世界から来たとしたら・・・じゃあ、戒斗もこの世界に来る可能性も無い訳じゃない・・・)」


 湊は虚空を見つめながら手塚が俺と同じ奴が居てと、言った事にもしかしたら本当に戒斗がこの世界に来るのかもしれないと思い始めた。


 湊「(だとしたら・・・何処に居るのかしら・・・)」


 湊はあの夢では戒斗が敗れ、紘汰に何か言い残して静かに行きを引き取ったのを見た。
 だとすれば、彼は既にこの世界に来ているのかもしれない。だが、仮に来ていたとしても何処に居るのかがわからなければどうする事も出来ない。
 そんな事を考え始めている内に、周りの音がシャットアウトされて何も聞こえなくなっていた


 湊「・・・戒斗・・・」


 「そろそろ、行きましょ」

 「そうね。あの、お会計お願いします」


 湊「・・・」


 「・・・?。あのー・・・?」


 カオルちゃん「お姉さん、空に何かいるのかい?」

 
 湊「・・・あっ。す、すみません!ただいま」

 
 湊はボーッと考えていたが、カオルちゃんの声が耳に入ってハッと我に帰りお会計ボードを手に取った。


 数時間経って、二人組のOLの女性が来たその後は平日の為昼の時間帯はあまり客は来なかったので、休憩をすることにした。
 テーブルのイスに座ってぼんやりと湊は空を見つめていると、カオルちゃんがテーブルの上にドーナツを乗せた皿を置いた


 カオルちゃん「どう?さっきお姉さんのアイデアで考えた試作品、食べてみる?」


 湊「あっ・・・はい。いただきます」


 湊は昼食を食べていなかったので丁度良かったと思い、皿を自分の前に寄せた。
 桃を溶かしてゼリー状にしたモノの上にバナナを溶かしたモノを重ねたドーナツ。
 それを湊は一口食べた。桃の甘酸っぱい味が口の中に広がってバナナの甘味がそれを緩和するように絶妙のバランスを保って、良い味わいを出している。
 

 湊「・・・美味しいです、カオルちゃん」


 カオルちゃん「そっかそっか。じゃあ今度出してみようかな。グハッ」


 湊は正直な感想を微笑みながら言うと、カオルちゃんはニカッとしていつもの様に笑った。


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