173:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/15(水) 09:43:45.70 ID:oqzIwugnO
一色の方をちらりと見ると今にも泣きそうなのをグッと堪えている様に見える。
俺は昨日からコイツを泣かせてばかりだな。
八幡「だからお前らを使わせてもらったんだ。でも良いだろ?だって俺たちは、そんな事で壊れない様な本物になれたんだから」
雪ノ下の目にみるみる内に力がこもる。
だが俺はその目から視線を逸らさない。
俺の本気さを伝えるために。
雪乃「あなたの言う通り、私も目には見えずとも確かに感じる強い関係になれたと思っていたわ。けれどそれは私の傲慢だったようね。あなたが望んだものがこんなものだったなんて思いもしなかったわ。そんな関係ならお断りよ」
雪ノ下が言い終えると俺はたっぷりと間をとった。
八幡「………そうかよ。ならもう終わりだな。…………帰るわ」
俺は机の上のかばんを手に取り帰ろうとする。
これで終わりだ。雪ノ下も由比ヶ浜も一色も、こんだけ言った俺を軽蔑するだろう。俺は晴れて悪人になったわけだ。
手に入れた本物を手放してでも、俺は、こいつらだけは守りたかった。
席を立つと一色を一瞥する。
八幡「つーわけでお前への答はNoだ。今後一切、俺に話しかけてくるな」
そして歩き出してからドアの手前で止まる。
八幡「じゃあな。もうここにも来ねぇわ。お前ら2人とは本物のkーーー」
俺が言い終える前に1人が席を立ち俺の前まで歩いてくる。
由比ヶ浜だ。
その瞳は潤んでいるがキッと俺を睨みつける。
パシンッ!!
教室中に音が響き渡った。
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