322:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/04(火) 11:13:28.67 ID:Cwu2j4L2O
ーーーー冬晴れの本日。
一色の看病に行った土曜日からすでに2日。現在憂鬱な月曜日。1月ももうすぐ終わる。
2月に入ればお冬様がラストスパートをかけて超寒くなる。
その嵐の前の静けさとでも言うのか、今日は本当に晴れやかで、空には雲がのんびりと浮かんでおり、肌寒くはあるが朝から過ごしやすい1日となりそうだ。
そんな風に世界が明るく包まれている中、俺こと比企谷八幡は風邪をひいていた。
ーーーさすが俺。常に世界とは逆の方向へ進む男だ。んーむ、そう言ったらかっこいいけど、常に世界に背を向けている男だ、なんて言ったら何かダサいよな。いやダサいってか辛くなる。そんな悪役いたらそっと抱き締めてあげたくなっちゃうよなーーー
まぁ熱が高いわけでもないので普段通り自転車で学校に向かっている最中なわけだが、なぜかすれ違う生徒たちからの視線が痛い。
いろは「せーんぱいっ」
自転車小屋にチャリを置いていると後ろから肩を叩かれ、振り向いた先には一色が立っていた。
………何か近い…
八幡「うす、よく分かったな俺だって」
いろは「そりゃわかりますよー。だって今日の先輩目立ち過ぎですからっ」
八幡「は?」
何?背中から漆黒の翼みたいなの出てた?やべー、隠してるつもりだったのに…
別にテイルズシリーズの漆黒の翼じゃない。まぁアイツら結構好きだけど。
いろは「だって今日の先輩、いつも以上に目は腐ってるしー、しかもマスクしてるしで完全に不審者みたいですもんっ」
八幡「うっせ、誰のせいだと思ってやがる」
いろは「やっぱ私と抱き合って一緒に寝たからですかね?」
八幡「っ?!」
カァァッと顔が紅くなるのを無視して周りを見渡す。
………よし、誰にも聞かれなかったようだ一安心。
一色はニコニコとイタズラ気な表情を浮かべている。
……コイツ、俺をからかって楽しんでやがるな…
せっかく貴重な休日にコイツの看病をしてやったというのに、このやろう…
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