476:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/20(木) 17:35:04.88 ID:kt910dedO
公園の出入り口に無造作に自転車を停めると、ベンチに佇む彼女、一色いろはの元へと向かう。
彼女の元へ向かいながらふと考える。
こういう時って何て言って話しかけるのが正解なんだ?
『よお』か?んーむ、キザっぽいな。
『やっはろー』か?どこのビチヶ浜だよ。
うむ、こういう時はやっぱ聞きたい事を率直に聞くのが無難だろう。
八幡「何してんだ?」
いろは「ひっ?!?!」
一色は俺が話しかけると同時に身体を硬直させると、ギギギッと音がしそうな程ゆっくり顔を動かした。
ふむ、どうやら俺だと分かっていなかったらしい。
いろは「せせっ先輩?!驚かせないでくださいよっ!!」
八幡「いや、俺の歩く音してただろ…」
いろは「全然してなかったですよ!あぁ、もうホント怖かったですー」
八幡「足音響かねぇほどステルスヒッキー強力なのかよ…」
いろは「て、ていうか話しかけ方下手くそ過ぎですよ。相手に気付かれてもないのにいきなり疑問で来るとか残念過ぎですからねっ」
八幡「………すまん…」
ダメだったのかあの話しかけ方…
一応色々とシュミレートしたんだが…
まぁ以前、材木座にすら『流石の我も引くレベル』だか言われたからなぁ…あぁ、あの豚殴りたい…
いろは「……それで、なんで先輩来たんですかー?」
八幡「あー、いや、まぁ別に、ほらアレだ、何となく?みたいな」
俺の解答が腑に落ちない様で、ジト目で俺を見てくる。
まぁこれが解答というには流石に無理があるのも事実だ。
だが自分でも気付かぬままここに来たのもこれまた事実だ。
八幡「いや、ホント何となくっつーか、気が付いたらここに居た、みたいな感じだ」
俺が事実を告げると一色はサッと自分を抱き締める。
いろは「霊かなんかですか?よく思い出して下さい。私と別れた後、車に轢かれたりしませんでしたか?」
八幡「ちげーから。ちゃんとさっきそこにチャリも置いてきたから」
いろは「本当にそこに自転車あると良いですね…」
おいやめろ。不安になるだろ。
常日頃からゾンビとか言われてるんだから、ちょっぴし心配になっちゃうだろ。
目が腐ってて、しかもリアルゾンビとかもうやべーから…えっ、ホント違うよね?
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