過去ログ - いろは「せーんぱいっ」八幡「」
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486:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 06:36:51.18 ID:WrD9opRx0




八幡「それで、お前の言った『別のす、好き』に対して俺なりの答が出た」

いろは「そう、ですか。……なら、聞かせてもらえますか?」

八幡「……その前に、お前に言っとかなくちゃいけないことがあるんだが…」

いろは「なんですか?」


一色の頭には?が浮かんでいる。
うむ、やはり知らないようだ。
俺は軽く息を吸ってから口を開いた。



八幡「……由比ヶ浜に告白、された…」

いろは「ぇっ」

八幡「すまん、もっと早く言うべきだったな…」

いろは「………」

八幡「……それで、だな、その、俺はーーー」

いろは「聞きたくないですっ!!」

八幡「ーーー由比ヶh……え?」



急に怒鳴られたもので、柄にもなく驚いてしまう。
えっ?なんで怒鳴られたの?
一色の方に顔を向けると、一色は俯いて、強く握りしめた手が膝の上で小刻みに震えている。
…………これはもしや…



いろは「聞きたく、ないです…。結局、やっぱずっと一緒に居て、ずっと先輩を想ってた結衣先輩をとるんですね…。そりゃそうですよねっ。私なんか、つい最近先輩と知り合ったばっかで、大きな思い出といったら生徒会選挙や、クリスマス、イベント、看病、してもらっ、た、ぐらい、で…グスッ……」


八幡「えっと、一色?俺はだなーーー」

いろは「やめて下さいっ!私に気を使って今まで黙っててくれたんですよね。あはは、バカだなー私。なんで早く気づかなかったんだろう…。だから、だから……。すいません、帰ります」



えっ?は?え?
目の前の出来事に脳がまだ追いついてこない。
俺が呆気にとられていると、一色はスックと立ち上がって俺の前を通過しようとする。
ーーーが、俺の手が完全に通過しかけた一色の手をパシっと捉えた。
こんな時、きっと俺が主人公的な何かや、或いは魔王の様なそういった物語のメインキャストならこの手を引っ張って抱き締めたり、そのまま唇を奪ったりするのだろう。
だが俺は、比企谷八幡は、そんなかっこいい奴じゃない。
醜くて、低俗で、モブで、弱っちい。
……だけど、それでも俺はーーー



八幡「待てよ」






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