過去ログ - いろは「せーんぱいっ」八幡「」
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488:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 06:38:10.87 ID:WrD9opRx0




だから言うんだ。
勇気を振り絞れ俺。
今まで特に何もしてこなかったんだ。
確かに高校2年生になって、奉仕部に入らされて、彼女たちと出会って、忙しい一年だった。
でもそれまでは特に何もしてこなかった。
だから力ならまだ余ってる。
勇気なら心の中で眠ってる。
それを今使うんだ。
俺のーーー望んだモノのためにーーー。







八幡「だからっ………だから俺と…本物の関係に、なってくれよ……。その……つ、付き合って、くれ…」







一色の手を離して顔を背ける。
自分がこんな事を再び言う日が来ることを脳自体が諦めていたようで、一色の目を見て告白はできなかった。
でも、言えた。
ようやく、言えたのだ。
かくいう一色は現状に頭が付いてきていない様で、え?へ?あれ?ふぇ?とか涙をポトポト落としつつも思考を整理している。



いろは「え?でも…はれ?先輩、結衣先輩と……ぇ?」

八幡「由比ヶ浜のことは、その、フった…」

いろは「へ?え、でも、なんで……?」



それを聞くの?
さっき俺が言ったこと忘れたのかな?
もうこの、おバカさんっ☆
なんて考えてる余裕もなく、自分の顔に血が巡ってくるのを感じる。
つい頭をポリポリかいてその問いに応えた。



八幡「……それはホラ、アレだ。その……まぁ、他に、つつ付き合いたい奴、いた、からな…」

いろは「じゃ、ぐすっ、じゃあさっきまでのは全部、私の、ひっく、勘違いって、こと、ですか?」

八幡「だから話聴けって言っただろ…」



一色の泣き止みかけていたはずの目に再び涙が溜まっていく。
何度手の甲で拭っても溢れるように流れ出る涙は止まらない様だ。
だがすぐに諦めたのか、伝い落ちる涙も気にすることなく、うわーんと大声で泣き叫びながら俺に抱き付いてくる。



いろは「ぜんぱ〜〜いっ!!良がっだぁ、良がっだですぅぅっ!!」



俺は初めて泣きじゃくる一色の頭をワシワシと撫でてから、抱き付いてくる一色の背中に手を回して、そっと抱き締めた。





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