50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/11(土) 07:17:40.72 ID:K1FgGCHF0
本物を求めた俺が奉仕部で今の関係を築けたのはなぜだ?それはクリスマスイベントがあったからだ。そう、自分の気持ちと向き合うことは時間さえあればできるけど、行動するのにはきっかけが必要なんだ。
俺は今こうして思考している中で、欺瞞を求めた=大切に思ってる、という等式をたてたわけだが、それはつまり、一色の事も当て嵌まる。
だからこそ、変わろうと決意したからこそ、俺はこのままではいられない。そう、何か一つきっかけがあれば、行動を起こせるものがあればーーーーー
足に鉛が乗っているかの様な足取りで俺は歩いていた。足を止めて場所を、確認する。気付けばまだいつも一色と別れを言う辺りだ。
これだけ時間がかかってここまでしか来れてないのに、一色は来ない。つまりまだあの公園にいるのだろう。
心配ではある。でも俺は後ろを振り向けない。俺は彼女の言葉を遮り、逃げたのだから絶対に後ろは振り返れないのだ。
自分の中のそんな小さなプライドに嫌気を感じながらまた一歩踏み出そうとした時だった。
タッタッタと一瞬、足音が聞こえたと思ったら、ドンッッッ!と背中に強い正直が走る。
一瞬息がつまり、ぐぇっと変な声が出てしまう。
跳ねられた?いいや違う。車はもっと硬くてひんやりしてて、強烈な痛みだ。だがこれは違う。
これはもっと柔らかくて、そして暖かいものだった。
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