59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/11(土) 11:55:20.85 ID:AS+eT3FNO
沈黙の中で俺は冷静さを少しずつ取り戻していった。後ろで泣いている女の子を俺はどうするべきなのか。
嫌な沈黙ではあったが、一旦冷静になって考えるには充分な時間だった。
八幡「一色。さっきは、怒鳴って悪かった。」
いろは「………いえ。グスッ…先輩でも、ああゆう声を出すこと、あるんですね…。ちょっと、グスッ…ビックリしました……」
八幡「………俺はお前がこんなことしてる方にビックリしてる」
少し場の空気が和んだところで、一色、と切り出した。
八幡「お前が今抱いてる感情は偽物だ」
いろは「………え?」
八幡「…だからそれは、偽物の気持ちだ」
いろは「ち、違います!!それは絶対に違います!!なんで!…なんで、そんなこと、そんな酷いこと…言うんですか…」
それは当然、一色が傷付くだろう言葉を選んでるからだ。俺だってこんな場面で相手にそんな事を言われたらその場ではさすがになくとも、家に帰ってから泣き崩れる自信がある。でも言ってやる。ここでコイツのこの思いを終わらせる。
八幡「本当のことだろ?ならなぜお前はそんな気持ちになってるんだ?」
いろは「それは!……先輩はいつも私のこと助けてくれますし、それにーーー」
それだ。そこまで聞けたら充分だ。
俺はあの時、由比ヶ浜に言った様に一色の言葉を遮る。
八幡「別に俺は、お前だから助けたわけじゃない」
一色の手がピクッと動く。
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