61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/11(土) 12:45:55.05 ID:AS+eT3FNO
言い過ぎたとも思った。俺もここまで言われると泣くを通り越して自殺願望が芽生えると思う。でもこれしか思い浮かばなかった。
もう少し優しく言ってもきっと一色は諦めない。なぜならこいつは由比ヶ浜よりも強引だからだ。
由比ヶ浜も強引ではあるが、彼女は空気を読むことにおいてプロフェッショナルだ。その空間の空気と相手の事を直感的に理解して身を預けるか引くかを判断する。
でも一色は違う。
確かに空気は読めるだろうが、あえてそこで居座るのが一色だ。
嗚咽をもらしながらずっと泣き崩れている一色に、俺は頭を撫でてやることも、謝罪の言葉をかけてやることも、しない。
きっとコイツの思いも、この瞬間も時間が経てば俺への恨みに変わり、やがて風化して最後には記憶にも残らない。それでいいんだ。
しばらく時間が流れた。次第に一色の嗚咽も小さくなり、気持ちが落ち着いてきたようだ。そして一色はフラッと立ち上がって涙は零しながらも喋った。
いろは「先輩は、グスッ、ばか、です。ヒッグ…わだし、何を言われだって、先輩が、グスッ、好ぎ、なんです」
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