78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/11(土) 17:05:07.02 ID:7DH6lrYBO
そうしてまたあの公園である。
八幡「ほれ」
公園の出入り口にある自販機で2人分の飲み物を買って一色に手渡す。俺も先ほど喋り過ぎたせいで喉は乾いてたし、一色も泣き過ぎて乾いているだろうと思い買ってやる。
いろは「ありがとうございます。ホント、先輩は人のことあざといって言いますけどー、先輩のこういうとこも充分あざといです」
八幡「………。やっぱ返せ。俺が飲む」
渡したジュースを奪い取ろうとすると一色はふいっとその手を交わしていたずら顏をつくる。
いろは「ダメです!なんですか先輩?あざといって言われて怒っちゃいましたか?それとも照れちゃいましたかー?」
う、うううざい!!うざすぎる!!
ここはあえて無視して一色の横に腰を下ろす。
そんな他愛のない会話をしながら互いに気恥ずかしさを払拭するよう努める。
………はぁ、ホントこいつ強いよな。仮にも告白して、それでいてまだ返事をしてくれないような相手と一緒にいるのに、普段通り喋れるなんて。むしろ俺の方がさっきからドキドキしちまってるじゃねーか。これが経験の差なのかちくしょー。
だが何とかこんな空気を作り出しても本題に入る勇気は互いになかった。ていうか俺から話を振らなくちゃダメなの?何て言えば良いんだよおい。
『それで、なんで俺の事、す、すすす、好きになったんだ?』か?
いや、キモいな。自分を好きになった理由を尋ねるなんて難易度高過ぎるし。つか想像の中でもこんだけ噛んじゃうとかないわ。想像でこれなら実際その単語を言う時には黙ってしまうまである。
うん、やめとこう…。
こんなしこうをしていると一色の方から切り出してきた。
いろは「それで先輩、話、ちゃんと聞いてくれますか?」
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