92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/11(土) 19:10:29.48 ID:K1FgGCHF0
再び一色はふぅーと白い息を吐いて調子を整える。だが顔は紅いままだ。
…うむ、もしやこいつこんな空気で何かイヤらしい事でも考えていたのか?いや、一色に限ってそれはないだろう。そんなのは海老名さん一人で充分だ。
いろは「あのですね、先輩」
八幡「おう」
再び上げた顔をまた下に向けて喋る一色。なるほど、単に恥ずかしいのか。まぁ俺もかなり恥ずいしな。
そりゃ当然だ。面と向かって俺を好きになった理由を聞かされるわけだし、コイツは本人の前でそれを言うわけだし。
そもそも俺は自分から本気で告白したことはあったがされたことはない。同様に一色もこの前の葉山以外には自分から告白したことなんてないのだろう。
一色はそのまま続けた。
いろは「先ほど先輩が言ったように、確かに私は生徒会選挙で先輩に背中を押してもらいましたし、クリスマスイベントでは助けてもらって、それらのことでも先輩には感謝してますし好意も抱いています。」
でも、と付け足すと一色は顔を上げ俺の目を真っ直ぐ見てくる。
いろは「それだけが好きになった理由じゃありません!そんなのは私の中で些細な事なんです!」
八幡「……は?ならお前はいったいなにをーーー」
言いかけた言葉を一色の言葉が遮る。
いろは「それを今から言うんで先輩は黙ってて下さい!!」
怒られてしまった。
どうやら一色はもう迷いも恥ずかしさも吹っ飛ばしたようだ。本当に凄いなと感心する。
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