過去ログ - QB「キミは何を願う?」ウル「消えて無くなれよ、今すぐ」
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107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/28(火) 18:16:04.67 ID:zJP6d/6k0
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杏子「……」テクテク

ウル「……」スタスタ

杏子「なあ……なんか言いたいことでもあんだろ?」

ウル「へ!? え、なんで!?」ビクゥ

杏子「あんたはわかりやすいんだよ。さっきからチラチラ見やがって」

ウル「そっか……俺、そんなにわかりやすいんだ……」

杏子「どうでもいいことでいちいちショック受けてんじゃねえよ! 言いたいことがあるならさっさと言えって!」

ウル「お、おう。あのさ……俺、100年前から来たんだ」

杏子「はぁ? あんた大丈夫か? もうそこそこいい年だろ?」

ウル「ま、普通はそうなるよな。でも本当らしいんだ」

杏子「ふーん……で、100年前から来た男が何を言いたいわけ? あたしのご先祖様とか言い出しちゃうつもり?」

ウル「そんなんじゃねえよ。俺にはさ、すっげえ大事な女がいたんだ……」

ウル「でもそいつは死んじまった。それも、俺を助けるために」

杏子「それってまさか、さっきの……」

ウル「ああ。アリス、それが俺の一番大事な人の名前だ」

杏子「そうか……その、悪かったな、さっきは茶化しちまって」

ウル「いや、そいつはもういいよ」

ウル「俺さ、アリスが死んだとき、後を追いたいって思った……」

ウル「でもアリスがくれた命を捨てることもできなくて、ウジウジと生きてた」

杏子「……それで?」

ウル「友達からアリスを生き返らせるための手段を貰った」

ウル「失敗すれば化け物を生み出すか、自分が化け物になるかもしれない、禁断の秘術だ」

杏子「でもあんたはやったんだな?」

ウル「ああ。アリスが生き返るんなら、自分が化け物になるくらい怖くなかった」

ウル「でも失敗した。アリスは俺の目の前で消えちまったよ」

杏子「そっか……で、結局あんたは何が言いたいんだ?」

ウル「アリスが俺を守ってくれたように、俺がアリスを蘇らせようとしたように……」

ウル「命を賭けてでも守りたいもの、それがさやかにもあるんじゃねえかなって」

ウル「なぁ、お前にもないか? そういうの」

杏子「チッ……あたしには、そんなもんないね」

ウル「そうか。ま、俺も見つけたのはほんの少し前のことだからな。お前にまだなくてもしょうがねえよ」ポンポン

杏子「やめっ……頭触んな!」バシッ

ウル「わりーわりー。ま、そういうもん背負っちまってる奴がいるってこと、忘れないでくれよ」

杏子「しゃーねーな……わかったよ」

ウル「まぁ、さっき見せられてたのは脂ぎった小太りな中年男と、筋肉ムキムキな変体男の絡みだったんだけどな」

杏子「そっか……はぁ!? 今の話と全然関係ねぇじゃねえか!」

ウル「2人の男がリングの上で絡みって、俺はそのリングから逃げることもできない……きっちぃぞ」

杏子「やめろ! 想像して気持ち悪くなってきた!」


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