過去ログ - 響「行きつけのお店」
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10:1[saga]
2014/10/10(金) 23:14:23.94 ID:M6pjPsFx0

「…………………………どうかした?」

少女はもじもじと、両手を合わせて何やら言いにくそうにしている。
もう一度少女が口を開くまでそれほどの時間は無かった。

「………………えっとね?」

「…………あーのおうちお金ないから、買えないからみてたの」

俯く少女の顔色は、少しばかりの恥じらいと憂いを帯びていた。
貧しさを恥と、そう理解しているような表情だった。

「あー」、というのは名前だろうか。 友達や親に呼ばれている愛称と推測する事にする。
成る程、ようやく理由が解った。 何故この少女が出入りの多い商店街にたった一人でここに佇み、
灰かぶり姫が行けぬ舞踏会に想いを馳せるかのようにショーケースを眺めていたのか。


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