2:1[saga]
2014/10/10(金) 23:06:03.66 ID:M6pjPsFx0
アイドル活動も順風満帆。 仕事の合間にプロデューサーに無理を言って、車を出してもらった。
裁縫用の布や糸が不足してたのを思い出して、栄えた商店街の出口の方にある、足繁く通っている手芸用品店に顔を出してみた。
良く来るだけあって、ここの品揃えは他とは違い、色や布地は勿論、裁縫道具の種類も並じゃない。
客の人数が、この店の人気を何よりも語っていた。
「えーっと…………」
こう物が多いと、買わなきゃいけない素材は解ってるのに目移りしてしまう。
「こんな布地あったっけ」、「新しい裁縫道具入荷してる」なんて、誰も聞いてない独り言を漏らす。
「何か、お求めでしょうか」
店員がやたら早口で話しかけてくる。 求めてるものは既に決まっているというのに。
「あ、大丈夫です」
店員はペコリと会釈すると、「じゃあフラフラすんなよ」という本音を含めた笑みで陳列に戻っていく。
何もイラつくほど気を遣わなくていいのに。
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