24:1[saga]
2014/10/10(金) 23:25:16.22 ID:M6pjPsFx0
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少女と会ってから、どれくらいの時間が経っただろう。
一体いくつの仕事を終わらせ、いくつの編み目を作っただろう。
季節が変わるほど一緒に居たわけじゃないが、出来るだけ時間は共有したと自負している。
と言っても、殆どの作業は家で済ませていたので、あまり胸を張っては言えないかもしれない。
だが、そう言ってしまえるほど、少女と一緒に過ごした日々は濃密だった。
何が言いたいかというと、楽しい時間と言うのは過ぎ去るのが驚くほど早く、
それが別れの一つや二つを連れてくる事も、別段おかしいことでは無かった、という事である。
服をあげたあの日の後、少女と会うことは二度と無かった。
行きつけの店で遭遇する以外、会う手段を持っていなかったのも原因だったかもしれない。
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