過去ログ - 響「行きつけのお店」
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29:1[saga]
2014/10/10(金) 23:30:17.34 ID:M6pjPsFx0

「ひびきちゃんが作ってくれたふくは、わたしを幸せにしてくれます。
 わたしも、いつかみんながうれしくなるようなふくを作れるようになりたいから、
 がんばってふく屋さんになりたいです。 そのときは、ひびきちゃんも来てね」

絵が描かれたもう一枚の紙を見ると、少女が開いたであろう服屋に、自分が来店している絵だった。
店の名前は、「あーの店」。 なんとも単調で解りやすい店だ。

涙が止まらなかった、自分のしたことによって少女は夢を持ってくれた。
きっと少女はこれから先、将来の夢を聞かれても悠然と語れるだろう。
忘れない限り、夢という灯火が消えてしまわない限り。

少女の書いた文字や絵はもう、「貧しい少女」が書いた物では無く、
「夢を手に入れた少女」の、夢を叶える為の宣誓書となっていた。


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