過去ログ - 響「行きつけのお店」
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3:1[saga]
2014/10/10(金) 23:07:19.23 ID:M6pjPsFx0

興が削がれて時計を一瞥、店員のコンタクトを計ってきた行動は正解だったかもしれない。
お陰で時間が押してることに気付けた。 今頃プロデューサーは車の中でハンドルを指先で叩いている頃だろう。
矢継ぎ早に必要なものだけ抱えてレジへ持っていくついで、何の気無しに外の様子を窺った。

特に意味の無い行動だった、レジに商品を持っていくのに歩くだけでは退屈だろうと目を動かしただけだった。

ショーケースの向こう、一人の女の子がへばり付くように、飾られていた衣装を眺めていた。
それはまるで、舞踏会へと駿馬を走らせるシンデレラを見るかのような眼差しだった。

「あの子……」

柄の無いワンピースを着た六歳くらいだろうか、その少女はこちらの視線に気付きはしない。
あの場所一帯だけ時が止まっているのでは、と錯覚するほどに視線は衣装に釘付けだ。


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