7:1[saga]
2014/10/10(金) 23:11:47.01 ID:M6pjPsFx0
「あはは、そんなに怖がらないで欲しいかな。 自分はただ君とお話したいだけなんだ」
少女は依然警戒を解かず、顔を強張らせている。
「おはなしすることは、ないです!」
実に教育の行き届いた子だ、取り付く島も無い。
このまま手を拱いているわけにもいかない、どうにかしてコミュニケーションを計ろう。
そう思った矢先。
「…………どうかした?」
少女の向けている視線を追いかけると、自分の持っている紙袋を注視しているようだ。
注がれる視線には、羨望とも取れる感情が入り混じっているように見える。
「……………………それ」
どうやら気になるらしい。 だが、先程までショーケースに張り付いていた、という行動を見るに、
少女はこの紙袋の中に服が入っていると勘違いしているのではないか。
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