過去ログ - 【スーパーダンガンロンパ2】天倉「長い夢の先にあったもの」【安価】【オリキャラ中心】
1- 20
476: ◆yuOvnLrWvA[saga]
2014/10/28(火) 22:44:47.92 ID:QA/ZqxUAO
時間が過ぎ、周りの銃器の音が止んでいく。
どうやら撤退は完了したようだ、これ以上は戦う必要もない。

隊員「隊長!」

切原「なっ!?」

手榴弾を取ろうとした瞬間、横合いからありえない声とありえない援護射撃が入る。
一瞬、視線を向ければさっき撤退を指示した隊員が女に向かって銃を撃っていた。

「……」

隊員「ぐあっ!?」

切原「っ……!」

しかし敵は冷静だった。
女はナイフを隊員に投擲し、そのナイフは隊員の首に突き刺さる。

切原「くっ!」

「っ!?」

自分は手榴弾を投げると隊員の体を抱えて走り出す。
一刻も早く治療しなければこいつは間違いなく死ぬ……!

「……」

「むくろ!任務は終了だ、戻ってこい!」

戦刃「了解」

…………

切原「……」

「隊長」

切原「あいつはどうだ」

「……命だけは持っていかれませんでしたが、二度と目覚めないそうです」

切原「……そうか」

あいつはただ息をしているだけの状態にされた。
そして自分は無様にも撤退するしかなかった……たとえあの状況で命を取るなら正しいとしてもだ。

「……フェンリルは、こちらを贔屓にしてる依頼主に売り込んだそうです」

切原「こちらの首を手土産にか」

「……はい」

切原「あの依頼主とは手を切る。そう伝えておけ」

「了解。それと右頬の傷は……」

切原「…………戒めだ、このままでいい」

「……はい」

戦場だ、こういう事があるのは理解している。
だがたとえある事だとしても……本来ならなかったはずの状況を作られて納得など出来るはずもない。

切原「フェンリルの犬が……!」

今度敵対する戦場で会ったら必ず壊滅させてやる。
特にあの女だけは……必ず始末してやる。

切原「……」

しかし自分のその願いは叶うことはない……
名前などを知ったその時、既にその女はこの世にいなかったからだ。

だが自分がそれを知るのは、何年も後の事だった……


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/521.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice