過去ログ - 【スーパーダンガンロンパ2】天倉「長い夢の先にあったもの」【安価】【オリキャラ中心】
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875:【音木詩の過去】 ◆yuOvnLrWvA[saga]
2015/01/10(土) 22:21:17.81 ID:85kBBhuAO
わたしは自分の眼が嫌い。


『うわっ、眼の色が普通じゃねぇぞこいつ!』

『きっと化け物なんだ!退治しようぜ!』

――痛っ!や、やめてよ、石ぶつけないで……

『うるさい化け物!』


人とは違う、それぞれ色が別々のこの眼が嫌い。


――きゃあっ!?

『やだー、制服泥水でグチャグチャじゃん』

『汚いから早く消えてよねー』

――う、ううっ……

『気持ち悪い眼でこっち見んなよ、化け物!』

――痛っ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!

『化け物は化け物らしくしてろっつうの!』


眼の色が周りと違う、それがわたしが小中学校でいじめられるきっかけ。

たったそれだけでわたしは罵倒された、殴られた、物を壊された、人間として生きる事すら否定された。

周りは笑った、教師はわたしを無視した、親は忙しいと話も聞いてくれなかった。

目立たないように喋らなくなったのと眼を隠すために髪を伸ばし始めたのはこの頃。


――……いや、だ。

――もう、いや、だ……

――生きていたく、ない……


耐えられなくなって手首を切った。

病院で後少し見つかるのが遅ければ危なかったと言われて、助かった事にガッカリしたのを覚えてる。

話を聞いてくれなかった両親が泣いてるのが滑稽で笑いたくなった。

それから自殺しないように危険物は取り除いた生活を余儀なくされた。

二度と消えないと言われた手首の傷を隠すために袖の長い服を着始めたのはこの頃。


――わたしは化け物……

――わたしは……



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