過去ログ - 劇場版アイマスで水瀬家に宿泊した志保のお話 抄
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2014/10/12(日) 12:04:15.85 ID:NHNSY0P+o
「水をたった一口飲むのに何分かけるつもりよ……。そんなので喉の渇き、癒えるの?」
「全然足りないので、もっとください」
「自分で飲めっ」
みぞおちのあたりにコップの底面を押しつけられ、手に握りこまされた。
伊織さんがそっぽを向いてしまったので仕方なしに身体を起こし、ガラス容器に口をつけた。
味気のない液体は確かに喉を潤してくれるが、オレンジ風味の残滓すらも洗い流してしまうのがいささかやっかいだ。
その不満顔をどうとらえたのか、伊織さんが私の唇を見つめてくる。
「そういえば、唇、痛いの?」
「ヒリヒリするってほどじゃないですけど……。その、伊織さんが吸ったり甘咬みしたりしたので……」
「それじゃあ私と一緒ってことね」
同じことを私もしていたらしい。二人して唇に指を触れさせて笑いあった。
「それなら、冷し合いっこしませんか?」
「うん?」
「こうやって……」
私が目を覚ましたときに伊織さんがそうしていたように、氷の入った容器から小さめのものを取り出して口に入れる。
上下の前歯で軽くホールドして半分ほどをせり出させ、彼女の下唇に押しつけた。
「冷た……」
あまり気に入ってくれなかったらしく、顔を背ける伊織さんを追いかけるうちに、今度は私が上になる形で先輩を押し倒していた。
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